← ブログに戻る

2026年7月25日

ホワイトラベルチャットボットを「自社ブランド」で提供する:実際の設定と仕組み

「ホワイトラベルでチャットボットを販売できます」。多くのプラットフォームがこう謳います。しかし代理店が本当に知りたいのは、具体的に何がどこまで自社ブランドになるのかではないでしょうか。

ホワイトラベルの収益モデル・契約形態はOEM・ホワイトラベル代理店プログラム完全ガイドで解説済みです。本記事はその実務編として、OneBotの管理画面で実際にどう設定し、顧客には何が見えるのかを具体的に紹介します。

「ホワイトラベル」の中身を分解する

一口にホワイトラベルと言っても、実際には複数の階層があります。

階層内容代理店にとっての意味
① 見た目のブランドロゴ・画面上のブランド表示顧客が「代理店のサービス」と認識する
② 環境の分離顧客ごとの独立した管理環境他社の存在が見えない=自社サービス感
③ 商品の設計権プラン・価格・上限を自分で決める「借り物」ではなく「自社商品」になる
④ 顧客接点の所有契約・請求・サポートを代理店が持つ顧客関係が代理店の資産になる

プラットフォーム選定では「①だけできる」のか「①〜③まで揃うのか」を見極めることが重要です。以下、OneBotで各階層がどう実現されるかを見ていきます。

① 見た目のブランド:テナント別ロゴ設定

OneBotでは顧客(テナント)ごとに専用ロゴをアップロードできます。設定はテナント設定画面から画像を登録するだけで、反映範囲は次の通りです。

  • 顧客側の管理画面のブランド表示
  • エンドユーザーが使うチャット画面・メンバーポータル

つまり顧客企業の担当者がログインしたとき、目にするのは代理店(または顧客自身)のブランドです。ロゴの差し替え・削除も管理画面から即時反映できます。

② 環境の分離:顧客には「自社専用システム」に見える

ブランドは見た目だけでは完結しません。顧客A社の画面に他社の痕跡が見える状態では、「自社向けに提供されたサービス」という体験になりません。

OneBotはマルチテナント構造により、顧客ごとに完全に分離された環境を提供します。

  • 顧客のユーザー・データ・会話履歴・設定はテナント内に閉じる
  • エンドユーザー向けには顧客専用URLのメンバーポータル(例:/portal/gmj-corp/)を発行
  • 権限は4段階のロールで制御(詳細はマルチテナント管理の記事参照)

顧客から見える世界には、プラットフォームの「他の利用者」は存在しません。

③ 商品の設計権:プラン・上限を自分で決める

ホワイトラベルの本質は見た目より商品としての所有権です。OneBotでは代理店(スーパー管理者)が次を設計できます。

  • プラン定義:メッセージ数上限・機能セットを組み合わせて独自プランを作成
  • テナントへの割当:顧客ごとに異なるプランを適用
  • 超過時の挙動:停止/従量課金/通知のみ、から顧客ごとに選択
  • 使用量の把握:テナント別の使用量・AI原価を管理画面で確認(LLMコスト管理の記事参照)

つまり「ライト/スタンダード/プレミアム」といった自社の商品ラインナップを、プラットフォーム側の設定だけで構成できます。販売価格は完全に代理店の自由です。

④ 顧客接点の所有:代理店が主契約者になる形

OEMモデルでは、エンドクライアント(顧客企業)との契約・請求・一次サポートは代理店が担います。プラットフォーム側(VAON)は代理店の後方支援に回るため、顧客関係はそのまま代理店の資産になります。

  • 顧客への提案・見積・契約:代理店名義
  • 一次サポート:代理店(技術的なエスカレーションはVAONが支援)
  • 導入作業:ノーコードのため代理店で完結可能(学習データ登録・LINE連携・プラン割当)

導入実績のあるGMJ社・Javion社・AiboLink社の事例でも、この分業モデルで運用されています。

セットアップの流れ:最初の顧客をブランド付きで立ち上げる

  1. テナント作成:顧客名でテナントを作成
  2. ロゴ設定:顧客(または代理店)ブランドのロゴをアップロード
  3. プラン割当:設計済みプランから選択
  4. プロジェクト作成:チャットボット本体を設定(学習データ・チャット画面・LINE連携)
  5. ポータル発行:エンドユーザー向けURLを共有

ここまでノーコードで、技術者は不要です。標準的な導入期間は2週間です。

「できないこと」も正直に

ホワイトラベルを検討する際は、限界も把握しておくべきです。現時点のOneBotで個別対応が必要なもの:

  • 独自ドメインでの提供(顧客専用ドメインの割当):構成により対応可否が異なるため、要相談
  • メール送信元の完全な独自化:システム通知メールの送信元カスタマイズは要相談
  • UIの構造変更(画面レイアウト自体の変更):ロゴ・ブランド表示の範囲を超えるカスタマイズは開発案件

「何でもできます」ではなく、標準機能の範囲と個別対応の境界を明確にしておくことが、顧客への誠実な提案につながります。

よくある質問(FAQ)

Q1. ロゴ以外に色やテーマも顧客ごとに変えられますか?

標準はロゴ設定です。チャット画面(ウィジェット)は埋め込み設定でカスタマイズできます。それを超えるテーマ変更は個別にご相談ください。

Q2. 「Powered by OneBot」のような表示は出ますか?

顧客向け画面のブランド表示はテナント設定に従います。表示要件の詳細はトライアル環境でご確認ください。

Q3. 顧客が直接VAONと契約することはありますか?

OEMモデルでは代理店が主契約者です。VAONが代理店の顧客に直接営業することはありません。

Q4. 最低販売数や年間コミットはありますか?

パートナー条件はトライアル後の個別相談でご案内します。まず1社からのスモールスタートも可能です。

Q5. 既存顧客を別プランに移行できますか?

できます。テナントへのプラン割当は変更可能で、変更後の上限・挙動が適用されます。

Q6. 自社(代理店)ブランドの管理画面URLは持てますか?

標準はプラットフォーム共通URLでのログインです。独自ドメイン構成は要相談です(上記「できないこと」参照)。

まとめ

  • ホワイトラベルは4階層で評価する:見た目/環境分離/商品設計権/顧客接点
  • OneBotはテナント別ロゴ・完全分離環境・プラン設計・OEM契約構造で①〜④をカバー
  • できない範囲(独自ドメイン等)は個別相談。境界が明確なことが提案の信頼につながる

自社ブランドでの見え方は、トライアル環境でテナントを作って確認するのが最速です。14日間無料・カード登録不要

👉 無料トライアルを開始する